陶芸家・岡本篤さんの倉敷市にある天神窯のアトリエで、来年のえと「午」をデザインした香合の窯出しが１０月２３日に行われた。岡本さんは毎年この時期に次の年のえとにちなんだ香合を制作しており、今回は「午」をモチーフに制作したという。

制作した香合の大きさは長さ９センチ、高さ７．５センチで、鉱石の辰砂を釉薬に用いて小豆色に焼き上げた作品がおよそ２００個窯出しされた。岡本さんはこの「午」の香合を作るのは３回目で、１２年前に乗馬をした経験や、今年は岡山大学乗馬部の厩舎に通って観察したことが制作に生かされているという。

作品は堂々と立って世界を見る姿を表現しており、生命の力強さを感じさせる仕上がりである。香合は１０月２４日から３日間、天神窯のアトリエで販売される予定で、窯出しの様子は写真でも紹介されている。