創業70年余の歴史を持つ納豆メーカーが立ち上げた新ブランド「あめはれ発酵舎」（運営：株式会社Lumiere）は、発酵の変化を観察しながら味わう納豆『ひと月納豆』を2025年10月に一般販売する。『ひと月納豆』は、解凍から30日間、発酵が穏やかに進み続ける納豆で、冷凍で届き解凍した瞬間から発酵の旅が始まるという。

時間経過による味の変化を「時間を食べる納豆」と位置づけ、1日目の瑞々しさから30日目の深い旨味まで段階的に楽しめる設計だ。初回は発酵の進行を目で愉しめる透明プラ容器のテストパッケージで登場し、日ごとに変化する姿や香りを暮らしの中で観察できる。

味わいの段階は三つに分けられる。おめざめ（1〜7日目）は若い発酵が動き出す頃で、軽やかな香りと豆の甘みが感じられ、塩をひとふりして冷酒や白ワインと合わせるのが勧められる。ととのい（8〜20日目）は発酵が進み香りと旨味が溶け合うまろやかな段階で、塩こんぶやごま油、純米酒やクラフトビールとの相性が良い。えんじゅく（21〜30日目）は発酵が極まり香りとコクが深まる熟成の味わいで、ぽん酢やオリーブオイル、燗酒や赤ワイン、チーズとのペアリングが提案されている。

ブランド名の「あめはれ」は雨と晴れを意味し、発酵の静かな変化を暮らしの真ん中へ取り戻すという思いが込められている。今後は素材や容器のブラッシュアップやギフト展開なども予定している。