2025.10.24
秋の絶景を見つける条件を気象の視点で解説
2025.10.24
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近頃、秩父盆地で連日雲海の目撃が報告されている。気象予報士は雲海の発生メカニズムと観察のポイントを解説している。
雲海は空気中の水蒸気が冷やされて小さな氷の粒になったものが、風で流されずその場にとどまることで発生する。発生条件としては空気中にある程度水分があること、気温が十分下がること、そして風が弱いことが必要である。
特に秋は前線や低気圧の影響で雨が降ったあとに高気圧に覆われると、放射冷却によってしっかり冷え、風も弱まるため条件が揃いやすいとされる。地形も影響し、山に囲まれた秩父盆地のような場所は雲海の出現に有利である。
記事では自分の地域に「〇〇盆地」という地名があれば過去の目撃記録を調べると見つかる可能性があると指摘している。浦山ダムの写真紹介では、堤体（コンクリートの巨大な壁みたいな部分）の上をいつでも通ることができ、一般の人も雲海を見下ろすことができますと紹介されている。
霧と雲、雲海の違いについては発生の仕組み自体は似ているが「見る人のいる場所」で呼び名が変わると説明されている。低い位置にできる雲は水の粒、飛行機が飛ぶくらい高い位置にできる雲は氷の粒であることが多く、同じ白っぽい部分でも見る立場によって雲、霧、雲海と呼び分けられる。
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