グループTREASUREは“パフォーマンス型アーティスト”と呼ばれる理由をステージで改めて証明した。『2025-26 TREASURE TOUR[PULSE ON]IN SEOUL』は今月10日、11日、12日の3日間、ソウル松坡区芳夷洞のKSPOドーム(オリンピック体操競技場)で開催された。

メンバーはセットリスト、アレンジ、VCRなど公演制作全般に参加し、トレジャーメーカー(トゥメ)に忘れられない思い出を届けた。鮮烈な赤い照明と緊張感あふれるバンドサウンドを背景に登場し、オープニングは『音(MMM)』で華やかに幕を開けた。

続いて『KING KONG』、『BONA BONA』、『BOY』、『直進(JIKJIN)』などで会場の熱気を一気に高めたほか、音楽で作り上げた『PARADISE』の空間演出も印象的であった。ヒップホップ、バラード、ダンスとジャンルを横断する多彩な楽曲が並び、特にミニ3集『LOVE PULSE』の新曲やユニットステージではこれまでと異なるアレンジで新鮮さを与えた。

完成度の高いパフォーマンスとハイクオリティな演出が融合し、LEDや炎や火薬といった特殊効果、ライブバンドサウンドやダンサーとのシナジーで五感を満足させる没入感を創出した。揺るぎないボーカルとラップ、引き込まれる表現力、熟練したステージマナーが随所に光り、観客に強い印象を残してツアーの成功を印象づけた。