映画『トロン：アレス』で新ヒロインのイヴ・キムを演じるグレタ・リーがリモートインタビューに応じ、撮影の準備や全力疾走シーンについて語った。劇中ではイヴがエンコム社の役員である天才プログラマーとして、デジタル世界から転送された最強AI兵士・アレス（ジャレッド・レトー）らに狙われるなど、レコグナイザーをはじめ様々な脅威から逃げるため多数のランニングシーンが登場する。

グレタは出演契約を結んだ当初、ブラッド・ピットをはじめとするハリウッドスターを鍛えてきたトレーナーの下で肉体改造に取り組み、「プロテインシェイクを飲んで、懸垂もたくさんやらなきゃと気合い十分でした」と振り返っている。だが役柄が生身の人間であることに気づき、「腹筋もデッドリフトも必要なかったんです（笑）」と述べた。

そこからランニングに重点を置き、いかに格好良く走れるかを目標にフォーム矯正を行ったという。参考にしたのは姿勢を正し両手を大きく振る「トム走り」として知られるトム・クルーズの走法で、グレタは「ネットで『トム・クルーズ 走法』と検索して、研究していました（笑）」と明かした。

記事はまた、オリジナルの1982年版『トロン』がデジタル世界「グリッド」を描きCG導入で注目を集め、2010年の『トロン：レガシー』も制作されたことに触れている。『トロン：アレス』は全国公開中で、グレタの走りが作品のアクションを支えていると締めくくられる。