アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、トム・クルーズ主演の新作映画（タイトル未定）について「彼は世界を驚かせることでしょう。皆さんは新しいものを観ることになる」と予告した。監督は本作を「人間の本質を描いた」大スケールのダーク・コメディになると説明している。

作品はクルーズ演じる世界最強の男が、自ら引き起こした災厄によって世界が破壊される前に、自分こそが救世主だと証明しようとする物語だとされる。撮影はすでに終了している。

監督はトムとの関係を振り返り「彼の礼儀正しさ、理解力、情熱、誠実さ、そして準備のしかた──彼はプロセスを愛しているのです。映画づくりは40年間、彼の人生そのものだった。これほど献身的な人物は見たことがありませんし、その情熱を共有できて幸せでした。お互いにすばらしい信頼関係をつくりあげられたのです。」と語っている。

共演陣も超豪華で、『落下の解剖学』（2023）サンドラ・ヒュラー、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』（2024）ジェシー・プレモンス、『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』（2019）リズ・アーメッド、『キングコング：髑髏島の巨神』（2017）ジョン・グッドマン、『アマチュア』（2025）マイケル・スタールバーグ、『トーク・トゥ・ミー』（2022）ソフィー・ワイルド、そして「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」（2022-）のエマ・ダーシーが揃った。現在はポストプロダクションで編集作業が続いており、完成は（2026年）2月か3月と見込まれている。監督は初タッグを「本当に楽しかった。チャレンジングでしたが、ワイルドなコメディです。たくさん笑いました。最高の時間でした」と振り返っており、従来のアクションとは異なる新境地の演技に注目が集まる。