劇場版『SPY×FAMILY CODE: White』の主題歌にOfficial髭男dismの「SOULSOUP」と星野源の「光の跡」が起用された。Official髭男dismは書き下ろしの「SOULSOUP」でイントロのホーンセクションとソウルフルなリズムを軸にフォージャー一家の冒険を後押しする楽曲を提供している。

「SOULSOUP」はサビかと聴き紛うほどの熱量と解放感を帯びたBメロから臨界点を超えたサビへ移り変わる展開を持ち、〈独りきりで生きてた時より大盛りになったな〉や〈あなたとの日々を欠かしたくないの〉といった歌詞で家族の心模様を描く。

星野源の「光の跡」は今年リリースされた6thアルバム『Gen』に収録され、アルバム内では「Why」と改題されている。打ち込みを用いたHIPHOP調のビートとR&B調のミディアムバラードが調和する前衛的なサウンドで、冒頭の〈人はやがて／消え去るの〉やサビの〈消えてゆくのに なぜ／ただ 忘れたくない思い出を／増やすのだろう〉が作品の主題と響き合う。

物語は西国・ウェスタリスと東国・オスタニアの冷戦下を背景とし、ロイドがスパイ、ヨルが殺し屋として常に生命の危機に晒される設定である。劇場版でも一家はそれぞれに生命の危機に直面するが、互いを守るために奔走し思い出を増やすことで本当の家族になりつつある点が両主題歌と連動している。記事はさらにBUMP OF CHICKENやVaundy、Adoらの参加にも触れている。