俳優の出口夏希とJURIN(XG)は、シャネル N°5のキー香料であるジャスミンの開花に合わせたイベントで南仏グラースを訪れたのである。9月の早朝、ジャスミン畑に降り立ち、むせかえるような芳香の中で全開している花のみを選び、指で花全体を覆うように摘んでカゴに入れる手摘み体験を行ったのである。シャネル N°5 パルファム 30mlボトルには 1000輪のジャスミンの花が必要であると説明されている。

農園ではジャスミンのほかローズ ドゥ メ、ローズ ゼラニウム、チュベローズ、アイリス パリダなどが栽培されているのである。ジャスミンは夜に咲く小ぶりで可憐な白い花で「星の花」と呼ばれ、5つの花びらも星を思わせ、冬季は根本を土で覆って保護し、春に盛り土を撤去する手入れが必要である。シャネルはオーガニック栽培に踏み切り、気候変動対策として地下に撒水システムを埋め込むなど丁寧な栽培を進めているのである。

ふたりは4代目専属調香師オリヴィエ ポルジュと対面し、複数のジャスミンの香りやN°5のバリエーションを試したのである。その後、花の計量や工場の工程の見学を行い、シャネルが“花からボトルまで”を自社で一貫して行っている点を確認したのである。原料から製品になるまでの舞台裏を体感する一日となったのである。