イタリアのジュエリーブランドによる展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が東京・国立新美術館で12月15日まで開催中である。日本での開催は10年ぶりで、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションと個人コレクションから選ばれた約350点の傑作ジュエリーが並ぶ。開催初夜にはブルガリ アンバサダーの森星、山下智久、キム・ジウォン、チャン・ウォニョン（IVE）らに加え小雪、井川遥、中島健人、のん、目黒蓮、EXILE AKIRA、大政絢、桐谷美玲、MIYAVIといったセレブが来場した。

展覧会は色彩の革命をたどる3章構成である。第1章では1940年頃のシトリンのブレスレットやサファイア・ルビー・ダイヤモンドをあしらったバングル、エメラルドやアメシスト、ターコイズを組み合わせた鮮やかなネックレスとイヤリングのセットなどを紹介する。第2章は色彩の文化的・象徴的側面に焦点を当て、エナメル加工のセルペンティのネックレスや希少なジェイド、ダイヤモンドと7つの貴重なエメラルドをあしらった傑作「セブン・ワンダーズ」などを展示する。

第3章では金属の色を知覚する際に光が果たす役割を探り、1969年制作の「ソートワール」が有終の美を飾る。会場デザインはブルガリと日本の建築家ユニットSANAA、イタリアのデザインユニット フォルマファンタズマが協働して手がけた。古代ローマ神殿を模した《「テンプル」ペーパーウェイト》や《「富士山」ブローチ》など、イタリアと日本のクラフツマンシップを象徴する展示物も並び、約350点の色彩豊かな作品を通じてブルガリの歴史と技巧を体感できる構成である。