七海建人は常に冷静で大人びた雰囲気を持ちつつ、肉体派で非常に高い戦闘力を有する呪術師である。オールバックの七三分けとスーツ姿が外見的特徴で、作品内で屈指の人気を誇るキャラクターである。

七海は呪術高専出身の1級呪術師であり、一度呪術師を離れてサラリーマンを経験した経歴を持つ。そうした経歴と落ち着いた語り口がキャラクターの個性を形作っている。

第36話では、仲間が傷つけられたことを契機に普段は見せない激しい怒りを露わにする場面が描かれた。その場面では泣いて震える敵に対してフルスイングの一撃を見舞う描写があり、視聴者の印象に残る名シーンとなっている。

冷静沈着な語り口の裏に強い正義感と人情味を併せ持つ点が七海の魅力であり、肉体派としての戦闘描写の迫力と相まって作品内外で支持を集める要因となっている。

声を担当する津田健次郎の演技も含め、その一連の描写がファンの間で語られる名場面になっている。