Netflixが9月12日、2021年に亡くなった占い師・細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』を2026年より世界独占配信すると発表した。主演は戸田恵梨香で、役所広司×宮藤官九郎のタッグ作も並んで発表されている。

細木数子は17歳で水商売の世界に足を踏み入れ、銀座や赤坂でクラブを経営しながら六星占術を確立した人物である。著書は累計6500万部を超え、2000年代にはレギュラー番組を2本抱え、とりわけ2004年の『ズバリ言うわよ!』（TBS系）が高視聴率を記録した。

記事はこうした実在の人物の波乱万丈な人生がドラマ化で関心を引く題材になると指摘している。また近年のNetflixオリジナル日本ドラマにおける“実録ネタ”の成功例として、2019年の『全裸監督』や主演の山田孝之と続編の2021年を挙げている。

さらに、ゆりやんレトリィバァ主演の『極悪女王』や女子プロレスラー・ダンプ松本を扱った作品の例を引き、強烈なキャラクター性と時代背景の丹念な描写が視聴者を惹きつける共通項であると分析している。衣装や髪型、演出の再現が没入感を高める点も指摘されている。

新作は単なる伝記にとどまらずダークヒーロー的要素を持たせる可能性があるとされ、どのように時代背景や人間の“影”を描くかが注目される。配信開始の詳細や追加キャストの発表は今後に委ねられる。