天皇皇后両陛下ご臨席のもと、14日、長崎県佐世保市のアルカスSASEBOで「ながさきピース文化祭」の開会式が行われた。天皇陛下は「文化・芸術活動のすそ野を広げるとともに、新しい文化を生み出す活力につながっていくことを期待しています」とあいさつされ、両陛下は式典をご覧になって拍手を送った。

ながさきピース文化祭は長崎にゆかりのある人たちがアンバサダーとなる催しで、式典後のフェスティバルでは演劇やダンス、長崎の祭りなど多彩な舞台が繰り広げられた。被爆80年にあわせた平和への思いが表現され、海外との交流の歴史にも触れる内容であった。

総合司会を担当したのは長崎市出身の長濱ねるさんで、長崎市出身のシンガーソングライター・さだまさしさんは国歌を独唱した。創成館高校出身の俳優・水上恒司さんが上野彦馬役で登場し、子供たちとともに長崎の歴史をたどった。

佐世保市出身のEXILE TAKAHIROさんは歌で平和への思いを表現し、式典は来場者の拍手に包まれた。「ながさきピース文化祭2025」のキャッチフレーズは「文化をみんなに」で、11月30日までの期間中、長崎県内21すべての市や町で180を超えるイベントが予定されている。