兵庫県姫路市の菓子店「杵屋」が手掛ける銘菓「書写千年杉」は、書寫山 圓教寺にある千年杉を模したバウムクーヘンである。名前は「しょしゃ・せんねんすぎ」と読み、絵巻物のような表装紙とずっしりと重い箱で提供される。

外観は樹皮を思わせる仕上がりで、周囲はチョコレートとナッツで再現されている。切ると年輪のような断面が現れ、断面の見た目も「かなり杉の木だ」と思わせる造形である。

中心には小倉クリームが詰まり、味のバランスは記事で甘さ控えめと評されているため、濃厚ながらしつこくないという。柚子餡入りのタイプもあり、風味の幅が設けられている。

季節ごとのラインナップも用意され、春季限定の抹茶、夏季限定の瀬戸内れもん、秋季限定の和栗、冬季限定の白樺生キャラメルがある。紐の色が季節ごとに異なる点も特徴として紹介されている。

圓教寺は映画「ラストサムライ」のロケ地でもあり、撮影時にトム・クルーズはこの「書写千年杉」を50本もまとめ買いしたと言われる逸話が添えられている。購入は姫路の本店のほか、杵屋公式オンラインショップでも可能である。