シンガーソングライターのあいみょんが2023年8月8日発売の女性ファッション誌『GINZA』9月号の表紙で左腕に小さなタトゥーを入れている姿を披露した。これがSNS上で賛否両論を呼んでいる。肯定的な意見では、自由な個性表現として評価されている一方で、中高年層を中心に「あいみょんのイメージと違う」と否定的な反応もある。

あいみょんは2023年11月からNHK『ブラタモリ』のナレーターを担当しており、前任は草なぎ剛だった。NHKは過去にタトゥーに対して敏感な姿勢を見せており、俳優ディーン・フジオカが出演時にタトゥーをテープで隠すケースもあった。YOASOBIのAyaseや優里らアーティストもタトゥーの有無が話題になり、『紅白歌合戦』落選の一因とされた憶測もある。

日本社会ではタトゥーが「反社会的」と結び付けられる文化的な側面が強く、温泉やプールでの入場制限のような制度も存在する。一方で海外ではタトゥーはファッションや自己表現の一部として広く受け入れられている。

芸能人はスポンサーや出演先への配慮からタトゥーを隠すことが通例であり、公共放送のNHK出演においても同様の配慮がある。今回のあいみょんの事例は日本のタトゥー観と芸能活動が交錯する現状を象徴しているといえる。