人気漫画『名探偵コナン』の作者、青山剛昌が長嶋茂雄を題材にした別作品『4番サード』を手がけていることが注目されている。物語は同姓同名の高校生野球部員が“神様のバット”を得て活躍し、チームの甲子園優勝を目指す青春譚であり、青山の長嶋への敬意が感じられる作品だ。ファンにとっては作者の新たな側面を示す一作である。

こういうニュースを聞くと、推しを“作品の外”まで広げて楽しむチャンスが来たと感じる。作者の別ジャンル作品は、原作ファン同士で語ると発見が倍になる。例えば『名探偵コナン』の推理要素と『4番サード』の青春ドラマを並べて読み比べる読書会を開けば、両方の魅力が立体的に見えてくるだろう。漫画と実際の野球観戦を組み合わせたオフ会も楽しい。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。

一人参加歓迎の読書会やスタジアム観戦イベントなら、初めて外に好きなものを出す人でも踏み出しやすい。トークルームで事前に空気を確かめてから会うと安心だし、参加後に次の企画が自然に生まれると推し活が続いていく。地元で小さな企画を立ててみるのも手だ。好きは誰かと語って初めて深まる——このニュースは、そんな楽しみ方を改めて教えてくれる。