Event Image
Event Image
Event Image
Event Image
Event Image
Event Image
Event Image
Event Image

「松竹映画の100年展」を楽しむ会

第一回は一人参加でございました。まあ、行動としてはいつも通りです。
ランチは日本橋高島屋新館地下のハトノモリ。おひとり様にやさしいカウンター席で黙々としっかりスパイス補充。
カレー二種のセットでチキンカレーとエビカレーをチョイス。てんこ盛りライスの周りに豆カレーとゴーヤ、パプリカの副菜、パクチー、ヨーグルトサラダが並ぶ。ライスにチャパティを砕いて振りかけ、カレーと副菜を乗せて少しずつ混ぜながらひとさじごとに変わる味を噛みしめるのは至福の時間。
以前あった惣菜とライスがラップで包まれセットが好きだったのだが、訊けば7月からメニューが変わってしまったとのこと。コロナの簡素化の波か。仕方ないがちょっと残念。
ちなみに日本橋高島屋から国立映画アーカイブまで徒歩10分くらい。高島屋はメトロ直結なので日本橋から京橋まで乗れば1分なので面倒な方はメトロに乗って。

「松竹第一主義 松竹映画の100年」こじんまりした展示ながら、常設展で映画の歴史、企画展で松竹とポスターやスチル写真、古いキャメラなど貴重な展示が楽しめて250円はお値段以上。(ちなみに18歳未満無料、大学生130円、映画の半券を出すと50円引きになる。商売っ気がない)
50年代のポスターデザインはフォントも色合いも洗練されていて美術品を観ているよう。
企画展は戦後の松竹を盛り立てた木下惠介監督、小津安二郎監督の時代から大島渚監督らの“松竹ヌーヴェルヴァーグ”と呼ばれた実験的で新しいムーブメント、山田洋二監督の国民的映画「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」などのポスター展示、シナリオ、写真がメイン。
興味深かったのは海外版ポスター。「カルメン故郷に帰る」「青春残酷物語」「東京暮色」など、ベネツィア映画祭やカンヌ映画祭に出品された作品のポスター洗練されたデザインでポップでお洒落。ポストカードとか、グッズ作ってほしいなあ。
※撮影していいのは常設展のみです

展示だけでなく、この機会しか観られない貴重な映画の上映もあり。

https://www.nfaj.go.jp/exhibition/shochiku202006/#section1-2

観てない作品がほとんどで恐縮だが、この中で私のおすすめは「黒い河」「乾いた花」「異人たちとの夏」。今観ても十分に面白い作品。
50年代の映画は、原節子と田中絹代の、たおやかながらも凄まじい女優力だけでも一見の価値あり。
今回、ソフト化されていない川島雄三監督の「女優と名探偵」が観られたのは本当にうれしかった。
幸い勤務先から徒歩で行けるので「新東京行進曲」「日本の霧と夜」「キネマの天地」を観る予定。せっかくなので活弁も一本くらい観たいところ。
常日頃ご老人が大半を占める同館でオンラインチケット販売のみというのは大丈夫なのかとひそかに心配していたが、平日にも関わらずチケットすぐ売り切れ、いらぬ心配どころではない。慌ててぴあでチケットを買った。
おじいさん方もちゃんとオンラインチケット購入していた模様。

正直このホールは席数の割にスクリーンが小さく、音響もあまりよくない。
しかしどこよりも貴重な映画が観られる幸せを噛みしめつつ、来週もひっそりとご老人に混じって並ぶ所存であります。
以上、第一回レポートでした。

2020/07/19 (日)

イベント
主催サークル