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『さらば青春の光』鑑賞会&親睦会

今日は立川シネマシティ2で『さらば青春の光 デジタルリマスター版』を鑑賞しました。鑑賞後は映画館が入っている建物の1階にあるシネマカフェでピザのランチセットを食べながら親睦会も開き、2名だったのでいつも以上に打ち解けてお話することが出来ました。
映画好きの方はご存じだと思いますが立川シネマシティは音響設備に凝っている映画館として有名で、今日の上映も音楽が重要な作品であったため「極上音響上映」という形で独自に音響を調節したものとなっていて、作品中流れるザ・フーの曲の数々をコンサート会場にいるかのような感覚で堪能しました。音楽といえばこの作品には若き日のスティングも出演していて彼の存在感は並みではなかったです。音楽好きの方、ファッションやスクーターなどの風俗面からもモッズに関心のある方、イギリス好きの方、60年代のイギリスの若者の実態に関心のある方等々、まだ新宿シネマートや立川シネマシティで上映していますのでぜひご覧になって下さい。

モッズという風俗にどっぷりはまった若者がやがて現実に向き合わざるを得なくなる瞬間を鮮やかに切り取ったこの作品は既存の体制に対する反抗、友人や親子間の軋轢、異性関係の悩み、職に対する倦怠、将来への不安を切実に描き出しています。何もかもがうまくいかず絶望の淵に追いやられた主人公が最後にたどり着いた場所は……? おすすめです!!

評価としては参加して下さったメンバーの方の採点は★3つ、主催者の私は★4つでありました。
若者の生き方という普遍的なテーマの作品であるためどうしてもいろいろと比較してしまうのですが、メンバーの方の比較対象としては最近観られたという『ジョーカー』が挙げられ、彼女としては『ジョーカー』の主人公の方に感情移入されたということだったのですが、この辺りは年代的なものも関係してくるのでしょう。

また作品中モッズと対立するロッカーズという集団の関係についても私を含め、当時のイギリスの若者の風俗について知らなかったのですぐには理解出来ない点があったのですが、そもそもモッズやロッカーズとは何かというと、50年代後半から60年代にかけてイギリスで生まれたバイク乗りのいわゆる“族”のグループのことのようです。モッズやロッカーズについて詳しく言及しているサイトがありましたので詳しくはこちらをご参照ください。

「ファッション界にも影響をあたえた 60's UKカルチャー ロッカーズ&モッズ」https://www.kurumaerabi.com/car_mag/list/3207/

この作品と比較するのにうってつけの映画はまだありまして、有名な『トレインスポッティング』や『時計じかけのオレンジ』などが挙げられるのではないかと思います。どちらも同じイギリスの作品ですが麻薬が関係していること、友との軋轢や社会に対する反抗や挑戦などといった点が非常に似ています。比較してみると面白いと思います。いろいろテーマが似ている点が多いのと対照的にこれら3つの作品のラストはそれぞれまったく異なったものになっています。本当に興味深いです。

ではまたみなさまと映画について熱く語り合いたいと思います。よろしくお願いいたします。

2019/10/27 (日)

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