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今回は、辻村深月さんの『傲慢と善良』を囲んで、読書会を開きました。
この会は、別のつなげーとイベントで知り合った方と、
「ぜひ、この本について話してみたいですね」
と盛り上がったことから、急遽企画した会でした。
私にとって『傲慢と善良』は、前菜からデザートまで、どこを切り取っても誰かと話してみたくなる、不思議な一冊でした。
結末については、正直、素直に賛同できない部分もありました。
それでも、今まで自分がうっすらと感じていた感情が深く掘り下げられ、言葉になっているところに、とても心を動かされました。
「ほかの人は、この場面をどう受け取ったんだろう」
「この言葉、この一文をどう感じたんだろう」
そんなことを、誰かに聞いてみたくなる本でした。
普段は主催者として、皆さんのお話の輪に入りながらも、少しだけ全体を見渡すようにしているのですが、この日は読書会の一参加者として、
話したい!話させて!
と、気持ちが高まっていました。
この日は女性4人の会。
結婚とは。
婚活とは。
友情とは。
一冊の本がきっかけとなって、普段は漠然と考えているようなことを、言葉にして話す時間になりました。
年代が違えば、結婚観も、出会い方も、男女の付き合い方の「当たり前」も様々です。
顔も知らない相手との結婚が珍しくなかった時代から、お見合い、職場恋愛、そしてマッチングアプリへ。
それほど遠くない時間の中で、「結婚」や「出会い」をめぐる当たり前は、ずいぶん変わってきたのだなと、皆さんとのお話を通じて感じました。
同じテーマについて話しているようでも、その人がもっている常識や、そもそもの前提が違う。
年代の違う人たちと話していると、
「自分の当たり前は、誰かの当たり前ではないんだな」
と気づかされることが何度もありました。
そんな違いに出会えることも、誰かと話す面白さなのだと思います。
そして、そんな4人での2次会のピクニックも、いろんな話が尽きず、とても楽しい時間となりました。
地べたに座って、目的もなく、ただたわいのない話をする。
私にとって、とてものんびりとした贅沢な時間となりました。
今回も、こんな時間を一緒に過ごしてくださった3人の皆様へ。
たくさんの感謝を込めて。
今回の一文字『興』
どうぞの椅子 主催者
ゆかの覚書