【熊本】(ネタバレあり)映画「女子高生に殺されたい」感想

たまには仕事終わりに映画を観よう!
のコーナーである。(唐突

予備知識一切ナシでその日のレイトショーを観に行く、という単純明快な内容である。
昨晩は

「女子高生に殺されたい」


を視聴してきた。

以下あらすじ
『女子高生に殺されたい』は、古屋兎丸による日本の漫画作品。古屋の画業20周年記念作品として、『ゴーゴーバンチ』2013年Vol.1から2016年Vol.12まで全14話連載された。
女子高生に殺されるために高校教師になった男が立てた、9年間もの「理想的な自分殺害計画」の顛末を描く。
(ウィキペディアより)

以下ネタバレ感想!未視聴の方はご注意!




3.2/5点満点

です!

【感想】
高校教師として赴任した東山春人(演:田中圭)が自らを殺してくれる女子高生に近づくため、様々な手で彼女たちの心につけ込んでいく様は見ごたえがある。
何故、春人が自らを殺してくれる相手を探すのか、理想の女子高生『キャサリン』を知ったのか、といった過程がしっかりと描かれているため、説得力のある物語に仕上がっていると感じた。
また、視聴していても『キャサリン』とは4人の女子高生のうちの誰なのか? あるいは別の女子高生なのか? といった謎が物語への没入感を強めており、飽きさせにくい作りになっている。
『キャサリン』の正体が明らかになる終盤は、春人の計画の顛末にぐいっと惹き込まれる。
特にロープによる首吊シーンは非常にリアリティがあり、まるで本当に死に様を観ているかのような臨場感があった。
結末も仄かな暗さを含んだ余韻のある良い締め方であったように思う。

しかしながら、大学時代に春人と付き合っていた深川五月(演:大島優子)が春人のUSBを覗き見たにもかかわらず、彼の性癖に気づけなかったというのは……ちょっと無理があるのでは。
五月も同じ学科を専攻していたのであれば、尚更性癖には気づけそうなものであるが……。
また、睡眠薬入りコーヒーについても五月はあまりに油断が過ぎていて、ある意味前述の春人の性癖に気づけなかったという描写に対する説得力が増してしまった。
小杉あおい(演:河合優実)が地震や死を感知する特殊能力を持っていることに対する説明は無いが、これに関しては許容範囲内だ。
ストーリーそのものに大きく影響を与えるわけではないし、佐々木真帆(演:南沙良)の人格変化について客観的に説明するキャラクターとしてストレスにならない程度の存在感を残しつつ、適度に本筋に関わるので悪くはない。

総じて、多少のツッコミどころはあるものの、田中圭の演技と『キャサリン』についての謎により計画遂行に至る過程はエンタメとして楽しめる内容なんではなかろうか。
とはいえ、万人受けする作品ではないことは間違いないw
原作未読でも楽しめるので、観たい映画が無い場合は選択肢に入れても良いと思う。
静かなシーンが多いので寝落ちしないように注意が必要だけど、ちゃんと観ていればしっかり楽しめる内容だ。

それでは次回の記事をお楽しみに!!