【熊本】(ネタバレあり)映画「シン・ウルトラマン」感想

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たまにやってくる映画感想のコーナーである!!

今回は「シン・ウルトラマン」である。
はじめに言っておこう。

俺はかつてオタクであった


(今はそうでもないけど

ひたすらガンダムを観てはプラモを作り、改造し
スパロボ(『スーパーロボット大戦』というロボゲー)を何作もプレイし
ロボットだのアニメだのに熱中していた数年間がある……
社会人になり、それらに飽きると同時に他に多くのエンタメに触れることで
いつしか俺のオタク心は薄れていってしまった……

が!しかし!!
スタッフに「庵野秀明」―――この名を見つけるとどうしてもオタク心を呼び覚まされてしまうのである
エヴァが大好きだったからね!!
※ちなみに庵野秀明とはエヴァンゲリオンの監督さんである

前置きが長くなったが、つまり、

俺は庵野秀明作品に対して無意識に好意的になってしまうのである


まあそれを踏まえた上で、あれやこれや書いていこうではないか。
以下ネタバレ感想!未視聴の方はご注意!!










4.1/5点満点

かなあ

【感想】
序盤の戦闘シーンは邦画にしてはかなり見応えを感じた。
ウルトラマンのアクション、戦闘スタイルは想像と違って重力を無視した異次元的動き方に驚かされた。より宇宙人ぽさが強まって非常に良かったなあ。スペシウム光線のCGが当時のテイストを残しており、変に最新のCG感がなくて好印象。
空中飛行シーンは、一見人形が飛んでいるようにも見えるチープさと前述の宇宙人ぽさが良い塩梅で、未体験のウルトラマンを見せつけられた。
やっぱり変身シーンはカッコいい! そして棒立ちしているだけのウルトラマンも何故かすごくカッコよく見える。
今までウルトラマンをマトモに観たことは無かったけど、この『シン・ウルトラマン』はとにかく立ち姿がカッコ良い……いや、美しい、かな。
これが庵野監督が目指した『真実と正義と美の化身』ってヤツか……

斎藤工演じる主人公の神永は、ほぼ一貫して無表情で超人じみた振る舞いが宇宙人らしさを際立てており、良い味を出している。
禍特対メンバーや日本政府とも打算あり駆け引きありで現代日本におけるお役所らしさが出ていて良い。この辺は『シン・ゴジラ』で経験済みだが、今回は前作ほど濃くはなく、よりウルトラマン(=神永)や宇宙人を取り巻く環境に焦点が置かれている感じだ。
宇宙人と総理との交渉や、省庁同士のやり取りも人間ドラマが生々しくて臨場感ばっちり。

日本にやたらと出現する禍威獣(かいじゅう)の出現理由等も伏線回収が果たされていたのも良い。
あまりに日本人可愛そう過ぎるやろ……あんなに災害起こりまくってたら復興がいつまでたっても終わらんって……とフィクションながら不憫に思わざるを得なかった。

しかしながら、ウルトラマンが人類に肩入れする動機が少し弱い気がする。
神永が子供を助けるために我が身を犠牲にしただけで、ウルトラマンがあそこまで人類に心を砕くというのは……うーん。どうにもなあ。
ウルトラマンからしたら、人類なんて蟻みたいなモンじゃないのかな?
(人間の事を知的生命体と認めていたので、蟻という喩えはちと適切ではないか
そこそこ戦える蟻好きな光の星の住人が、蟻のために命賭けるようなものではないだろうかと考えながら観ていた。
で、終盤のゼットン戦なんてサイズの違いに圧倒されると同時に、蟻のためにウルトラマンはそこまでするんかいとツッコミを入れざるを得ない。
あともうひと押し程度、何かしらエピソードがあっても良かったのかなという気がしてならないなあ。
また、禍特対の仕事内容もイマイチ何をしているんだかよく分からなかったのが気がかり。現場に行ってPCイジりながら自衛隊に指示出ししている頃は良かったけど、中盤以降は出勤して何してるんだ?と疑問が湧いた。
また、禍特対メンバーの異様な冷静さ――禍威獣を前にして軽口を叩く、人命や被災者避難の優先度が低そうな振る舞い――が、プロといえばそうなのかも知れないが、あまりにドライな印象を受けてしまう。

とはいえ、総じて雰囲気が良く、臨場感もあったため没入度はたいへん高かった。
終盤のバトルシーンがもうひとヤマ場あったら更にエンタメとして楽しめたかな~と思う反面、大人になった今だからこそ、あの静かな終わり方もアリかなとも消化できる。

ところであのEDは

クレジットに庵野秀明出過ぎてて吹いたわwww



なんぼほど役割こなしてんのよとww
ウルトラマンに対する愛を感じたね


えー、本作は報道によると今年の邦画ナンバーワンスタートなんだそうだ。
話題の作品であることは間違いないので、みなさんも一度視聴してみてはどうだろうか。

やっぱサクラマチの映画館はキレイで素敵!!

それでは次回の記事をお楽しみに!!