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虎ノ門・パンと本の小さな旅 2026/07/05(日)

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『響』

今回の虎ノ門の小さな旅を、
漢字一文字で表すと『響』でした。

今回は、虎ノ門ヒルズでブランチを楽しみ、そのあと街を散策しながら本屋さんを巡る、小さな旅の会でした。

人気のレストランでいただく焼きたてのパンはとても美味しく、高層ビルの合間に広がる緑は、朝まで降っていた雨に濡れ、一層色濃く鮮やかでした。

でも、今回一番心に残ったのは、パンでも虎ノ門ヒルズでもありませんでした。

本屋さんで、参加者のお一人が、
「この階段、すごく面白い」
と声をかけてくださいました。

そこには、小説やエッセイの中から切り取られた言葉が、たくさん並んでいます。

「それぞれ、一番好きな言葉を選んでみよう。」
そんな一言から、その場で小さな会が始まりました。

四人とも自然と階段の前に立ち止まり、静かな時間が流れます。

それぞれが、自分の心に響く言葉を探す時間。

誰かと一緒にいるのに、自分の心の中と対話しているような、不思議で穏やかな時間でした。

私は、その時間がとても好きでした。

結果、選ばれた言葉は四人ともそれぞれ違いました。
選んだ理由を尋ねる人も、正解を探す人もいません。

「そうなんだね。」
その一言とともに、その言葉ごと、その人を受け止めるような空気が流れていました。

今までのサークルイベントを振り返ってみると、私が作りたいのは、カフェ会でも、街歩きでも、本屋さん巡りでもないのかもしれません。

人との会話を通して、自分の内側とも静かに対話できる時間。
評価や比較から離れ、本来の自分の輪郭を取り戻せる時間。

誰かと一緒にいるからこそ、自分でも気づいていなかった自分の気持ちに出会える時間。

そんな小さなきっかけが生まれる場を、作っていきたいのだと思います。

それぞれが選んだ言葉は違っていました。
でも、その違いが心地よく響き合う時間でした。

今回もご一緒してくださった皆さんに、たくさんの感謝を込めて。

どうぞの椅子主催者
ゆかの覚書