ファミリーマートが店舗外装や内装を作品やアーティスト、スポーツチームのデザインで彩る「ラッピング店舗」を拡大している。都内ではTVアニメ『呪術廻戦』の描きおろしビジュアルを使った3店舗を展開し、3店巡りでオリジナルポストカードがもらえるスタンプラリーも実施されている。担当者は、舞台地域やホームタウンに近い店舗を中心に“聖地”として楽しんでもらう狙いがあると説明している。

どう楽しむか──推し活目線の提案と注意点

ラッピング店舗は“推しを目的に足を運ぶ”という行為を気軽に作ってくれる。外観を撮ってSNSに上げるだけで終わらせず、スタンプラリーやコラボ商品を通じて短時間の「現地体験」を予定化すると、推し活がぐっと日常に根づく。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。友達を誘って巡るのはもちろん、一人参加歓迎の空気で現地集合＋写真交換の小さな企画を立てるだけでも楽しい。

写真撮影では周囲の通行や営業に配慮することが第一。地元利用者や店舗スタッフへの迷惑行為は避け、撮影マナーを守ってこそ「聖地巡礼」が長続きする。スタンプラリーは時間帯をずらす、複数日に分けるなどで地域負荷を下げられる。現地で同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。

また、ラッピングは期間限定が多いので「いつ行くか」を決めるのが鍵。近場の1店から始めて、次はスタンプを集める遠征計画を仲間と立てると、遠征がただの消費で終わらず思い出になる。自分で小さなオフ会を企画して、現地で軽く交流する流れを作れば、次のイベントにもつながりやすい。写真や感想を共有して語り合うだけで、推し活の熱はどんどん育っていくはずだ。