結婚式や子どもの成長などの「思い出」を本人そっくりに立体化する「自分フィギュア」が人気を集めている。特殊なカメラで360度撮影し、製作は約2か月、価格はサイズなどで変わるが1体2万円前後からという。申し込み件数は増加傾向にあると報じられている。

ミニチュア化は「記録」を超えて日常に小さな物語を生む

自分フィギュアはただの記念品ではなく、日々の棚やテレビ横に置ける小さな物語を作るアイテムである。写真と違い角度や距離感がそのまま残るため、「あの時の仕草」や「思わぬ表情の見え方」が新しい発見になる。推し活に近い感覚で言えば、手元に置ける“実体のある思い出”は推しグッズを集める楽しさと通じる。

楽しみ方の提案――一歩外に出すことで熱量が増す

結婚式や誕生日の記念として作る以外にも、ミニチュアを主役にした写真撮影会や、ミニチュア同士で世界観を作るディオラマ会を開くと一気に趣味が広がる。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。初めてでも安心なワークショップや一人参加歓迎のイベントを利用して、制作の過程や完成後の見せ方を共有してみるとよい。

お披露目会や交換会を予定化するのもおすすめだ。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、ミニチュアの楽しみ方は現実に根づく。自分だけの小さな存在を作って、会って語り合い、次の企画を立てる──その循環こそが趣味を続ける原動力になる。