一般社団法人日本ピックルボール協会（JPA）は、国内初となる「JPA公式ランキング制度」を2026年1月5日より本格始動すると発表した。年齢区分は19＋、35＋、50＋の3区分を設け、男子・女子のシングルス／ダブルスおよび混合ダブルスでランキングを構成する。ポイントは大会の最終成績と参加者数に応じて付与され、月次で公式サイトに更新、付与ポイントの有効期限は1年間である。

今回の仕組みは、単なる順位付けにとどまらず国際大会派遣選考や全日本選手権の出場資格、強化指定や予選免除・シード権と直結するため、競技者の目標設定が明確になることが期待される。さらに2025年11月以降の大会が先行してポイント対象となり、沖縄オープン（2025/11/28）や水戸オープン（12/13）、ミズノ高槻オープン（12/20）、全農エネルギー福岡オープン（2026/1/9）などが当面の注目大会となる。

趣味としてピックルボールを楽しんでいる人にとって、公式ランキングの導入は「遊び」が少しだけ競技的な色を帯びるチャンスだ。仲間と練習試合を積み重ねて大会に出る理由が生まれるし、週末の大会予定が“予定化”されることで活動が続きやすくなる。参加者数に応じたポイント配分は、ローカル大会の価値を高めるので、小さな大会に顔を出して交流を深めれば思わぬ得点源にもなる。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。初心者歓迎のイベントや一人参加歓迎の練習会に参加して、同じ熱量の人と出会い、会って楽しむ体験を積み重ねるといい。順位にこだわらず「次の大会でここを改善したい」と仲間と話すだけで、推し活のように趣味が生活の中で育っていく。自分で小さな大会や練習会を企画してみるのもおすすめだ。一回の参加が次の約束につながり、継続的な仲間づくりにつながるから、ランキング導入は趣味の幅を広げる追い風だと受け止めたい。