愛知県あま市の「昭和の焼肉 山ちゃん」は創業から59年、初代から継ぎ足されている特製の味噌ダレが名物の家族経営の焼肉店である。3代目ら一族で店を切り盛りし、看板メニュー「牛ホルモン（特製味噌）」は注文率約90％、他にも味噌ダレを使ったカルビやハラミなどが提供されている。醤油ダレも先代から継ぎ足しで受け継がれているという。

こういう店のニュースを読むと、まずは「行ってみたい！」という気持ちが湧く。味の秘密や歴史があると、単なる外食が小さな探検や体験に変わるのだ。友達と「味噌ダレ食べ比べ会」を企画してメニューごとに感想を交換したり、週末に同じテンションの人と会える場として気軽なイベントにするのも楽しみ方の一つである。地元の常連が語る思い出や一族の物語を現地で聞くと、画面越しの情報よりも感情が深まる。初めての一人参加でも、焼き方やおすすめの組み合わせを教え合える“語れる相手”がいると安心して楽しめるだろう。こうした現地での体験は、推し活や趣味を現実に根づかせる力がある。焼肉好きならではの小さな企画を自分で立てて、同じ熱量の仲間と味の記録を共有する──それだけで、毎回の食事がもっと特別になるはずだ。