小説『この本を盗む者は』が劇場アニメ化され、12月26日より全国公開される。物語は本嫌いの少女と犬耳の少女が本の世界を旅して呪いを解くファンタジーである。主役・御倉深冬役を片岡凜、真白役を田牧そらが担当し、ともに声優は初挑戦となる。収録では秒数内での感情表現や息遣いの重要性が語られ、両者ともスタッフの助けで伸び伸びと収録できたことを明かしている。絵の美しさも作品の特徴である。

声優初挑戦というニュースは、推し活目線で見るとワクワクしかない。実写で見てきた俳優が“声だけ”で新しい表現をする瞬間は、スクリーンでの見え方が変わるし、その変化を語り合うのが楽しい。公開前には原作と映像を比較する読書会や、アフレコの細かな工夫をテーマにしたトークを友達と開くと、作品理解が深まるはずだ。上映初日や舞台挨拶を狙って劇場へ行くのはもちろん、上映後に感想を交換できる仲間がいると熱が冷めにくい。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。もし一歩踏み出すのが不安なら「一人参加歓迎」の鑑賞会や同じ趣味の集まりから入るのがおすすめだ。声の表現に注目して何度も観ると、新たな発見が生まれるし、原作ファンと映像派の橋渡しになるような企画を自分で立てるのも楽しい。ファンとしては、役者の初挑戦を祝ってSNSで感想をまとめたり、小さなオフ会を企画して“会って楽しむ体験”に昇華させると、推し活がより現実に根づいていく。