小泉徳宏＋モノガタリラボ原作、大谷紀子作画の漫画『極道オールアップ！』1巻が12月23日に発売された。実家のケーキ屋で働く元極道の奥園鯨が、ラブコメ映画「QUN♥極」を愛する日々から、偶然映画制作の裏側に触れ、撮影現場で働く葉月瑠衣と関わることで物語が動くお仕事コメディである。

荒々しい外見と恋愛映画への純度の高い情熱というギャップが最大の魅力だ。推し活目線で言えば、「好き」が意外な形で日常を変えていく過程は、単なる読む楽しさを超えて行動を誘発する。例えば、作品に出てくるラブコメを友達と一緒に観る鑑賞会を開いたり、漫画の“裏方”描写をきっかけに映像制作ワークショップや映画祭に足を運んでみるのも手だ。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。コミュニティで「撮影現場あるある」を語り合えば、キャラへの推し方や推し活の遊び方が広がるし、今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。一人参加歓迎のイベントでまずは顔を出してみると、映画好き仲間と次の企画までつながりやすい。読んだら終わりではなく、自分で小さな上映会を企画したり、舞台裏トークをテーマにした集まりを立てるなど、「好き」を外に出す一歩を踏み出してほしい。