太陽のサーカス（Cirque du Soleil）の作品「KOOZA」が7年ぶりに帰ってきた。2018年のソウル公演では20万人以上を動員した実績があり、今回の公演では伝統的なコントーションや椅子のバランス、ユニサイクルデュオに加え、新演目のエアリアルフープなどが上演される構成である。観客を驚かせる道化師の物語と多彩なアクロバットが見どころである。

観劇体験をもっとワクワクさせる受け止め方を考えると、まずは「ライブでしか味わえない瞬間」に期待を寄せることが楽しい。映像で何度も見た奇跡的な着地や空中での一瞬のフォーメーションも、生の会場だと空気や音、隣席の歓声まで含めて記憶になる。だからこそ、友達を誘って行くのもいいし、同じ温度感の人が集まる場に飛び込むのも手だ。こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。観る前に好きな演目や衣装の気になるポイントをSNSやトークで話題にしておくと、当日の会話が弾むし、終演後に次の予定を立てやすくなる。初めて一人で行く場合は、一人参加歓迎の場や事前に雰囲気が分かるトークルームがあると安心して一歩を踏み出せる。終演後に感想を共有するだけで、推し活や趣味としての観劇は続いていく。自分で観劇後の小さなオフ会を企画してみるのも、好きが企画になる最高の方法である。