上野動物園は21日、双子のジャイアントパンダ・シャオシャオとレイレイを事前申し込みなしで観覧できる最終日を迎え、開園前から約4000人以上が列を作った。当日は開園後約1時間半で観覧受付が終了し、多くの来園者が見られずに戻る場面もあった。東京都は両パンダを2026年1月下旬に中国へ返還する予定で、23日以降はインターネットで事前申し込みが必要になる。

見解・考察：上野での“最後の1分”に詰めかける光景は、単なる動物観察以上の“共有体験”になっている。推しや好きなものと向き合う活動って、最後の瞬間をどう演出するかで記憶の濃さが変わる。だから今回の行列や早朝からの並びは、「見届けた」という仲間との共通言語を作る儀式のようなものだと思う。こんな熱量は、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。まだ予約制が始まる前の短いチャンスを、気の合う友達と“朝イチ観覧＋近場で余韻ランチ”にするのも手だし、一人でも参加しやすい場があると“好き”を外に出す一歩が踏みやすい。観覧が予約制に移るこれからは、事前にトークで空気感を確かめてから会う、観覧後に写真や感想を共有する小さなイベントを続ける——そんな予定化が、推し活を現実に根づかせる。見納めをただ悲しむのではなく、次の“会う口実”や仲間づくりのきっかけに変えていけば、パンダとの思い出は未来につながる楽しみになるはずだ。