東京都世田谷区の尾山台商栄会商店街（ハッピーロード尾山台）に、東京都市大学の学生が商店街の理事として加わった。学生はリノベーション拠点「タタタハウス」を拠点に、研究室の「おやまちリビングラボ」と連携し、ホコ天での授業や学生カフェ、地域向けの保健室などを実践している。

こうした動きは、大学と地域が日常的に関わることで商店街の価値を育てる試みである。学生理事の渡邉さんは一過性のイベントに終わらせず、文化や人間関係、インフラといった長期的な「種」をまきたいと語っている。地域側も学生の存在を重要なステークホルダーと見なし、協働の蓄積があることが強調されている。

地元の商店街に学生が深く入り込み、日常の「場」をデザインしていくニュースは、趣味や推し活を現実の場に持ち出すヒントにあふれている。好きなことをオンラインで眺めるだけで終わらせず、地域のカフェやイベントで実際に話すと世界が広がるという実感がここにはある。ホコ天での授業や学生カフェは、気軽に参加して「語れる相手」を見つけられる絶好の場だ。初めての一歩が不安なら、一人参加歓迎や初心者向けの小さな企画を探してみるとよい。地元店を舞台に推し会や展示、ワークショップを自分で立てれば、「好き」が企画になり、人が集まり関係が続いていく。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。学生×商店街のような試みは、同じ熱量の仲間と会って楽しむ場作りのモデルケースとして、趣味を人生に育てるヒントになるだろう。