スクウェア・エニックスのサガシリーズと佐賀県のコラボイベント「ロマンシング佐賀2025」が11年目を迎え、2025年10月25日〜2026年3月22日まで開催される。伊万里・有田を新リージョンに設定し、JR駅前の有田焼陶板やシリーズ絵柄のマンホール設置、はにわ湯呑み絵付けやロマ佐賀貼り絵付けといった体験企画を実施する。完成品は焼成後に自宅へ直送される取り組みも含まれる。

ゲームの舞台が現実の“やきものの聖地”に広がるニュースは、単なるコラボ以上の遊び方を示してくれる。現地での陶板モニュメントやマンホールは写真スポットとしても最高で、SNSに上げるだけでなく「その場で会える仲間」と一緒に巡ると達成感が違う。はにわ湯呑み絵付けや貼り絵付けは、手を動かすことでゲーム世界のモチーフを物理的な一点物に変えるワークショップだ。完成品が自宅に届くという設計は、旅の記念を長く残す仕組みとしても優秀で、友達への手土産や推しグッズの差別化にもつながる。

こういう熱量って、結局“語れる相手”がいると一気に加速する。週末に伊万里・有田で小さな聖地巡礼ツアーを企画して、現地で器作りを体験し、その夜にコラボメニューや温泉を語り合う──そんな予定化があるだけで推し活は現実に根づく。一人参加でも入りやすい体験があると、一歩踏み出しやすいし、現地で出会った仲間と次の企画を立てる循環も生まれる。自分で「ロマ佐賀ツアー」を立ててしまうのもあり。ゲーム愛を手仕事や旅に落とし込み、同じテンションの人たちと会って楽しむことで、推し活の幅がぐっと広がるはずだ。