夕張市でフィンランド発祥の軽スポーツ「モルック」を楽しむ倶楽部が、昨年4月に設立された。代表は安栄翔太さん（34）で、会員は小学生から70代までの28人。月3〜4回の活動を行っている。

ニュースを読んでまず思うのは、モルックの良さはルールの簡単さと世代を超えた入りやすさにあるという点だ。屋外で木のピンを狙うだけのシンプルさは、「運動が苦手でも参加できる遊び」を探している人の強い味方になる。推し活や趣味活の視点で言えば、こういう種目は単発の観戦で終わらず、実際に体を動かして仲間と笑い合うことで記憶に残る。練習のあとに軽くお茶をしながらゲームのコツを語り合ったり、世代差を超えて応援し合う光景は、画面の中だけで完結しない「会って楽しむ体験」の理想形だ。

初心者歓迎の場に一歩踏み出すのは勇気がいるが、「一人参加歓迎」のイベントが用意されているだけでハードルはぐっと下がる。今週末に同じテンションの人と会える場があるだけで、推し活は現実に根づく。自分で小さな企画を立ててみるのもおすすめだ。近所の公園で初心者回を主催し、参加者同士で続けやすい次の予定を決めておけば、単発で終わらないコミュニティが育つ。結局、好きなものは語れる相手がいると一気に深まる。モルックならではの「誰でも混ざれる」空気を利用して、気軽に仲間を増やしてみてほしい。