映画『ビー・バップ・ハイスクール』の公開４０年を記念したイベントが、１２月１３日、１４日に静岡市清水区で開催される。撮影が行われた中心部の商店街やロケ地を舞台に、当時のにぎわいを取り戻すことが目的である。

イベントを企画したのは広告会社を営む石川雅章さん（５３）で、地元商工会や静岡鉄道、配給元の東映らと協力して実現する。作品は仲村トオルと清水宏次朗が主演し、シリーズ６作品が清水区で主要ロケ地となった経緯がある。

中心スポットの清水駅前銀座商店街はファンの「聖地」として知られ、けんかや乱闘、下校風景などの名シーンが撮影された場所である。かつては約１４０店が軒を連ねていたが現在は約９０店に減少している。

目玉企画の一つはロケ地を巡るバスツアーで、静岡鉄道静岡清水線を走行する電車内から有名シーンが撮影された橋や、劇中で登場した酒造会社などを訪れる内容である。商店街では学ランやセーラー服を着て楽しむ「ツッパリ・コスプレコンテスト」など参加型企画が予定されている。

近隣の商業施設では作品上映や仲村さんらの舞台あいさつも行われる予定で、主催側は公開当時の活気を再現し地域振興につなげる意向を示している。地元関係者はファンと地域が一体となる催しに期待を寄せている。