鹿児島大学で陶芸を学ぶ学生らによる陶芸展「Ｒｅ－Ｗａｖｅ２０２５」が、霧島市横川町の古民家ギャラリー「森の小さな美術館」で開かれた。展示には鹿児島大学教育学部美術科工芸研究室の学生らの陶芸作品25点が並んでいる。

この展示は、学生と地元のグループが協力して取り組む環境とアートを生かした地域づくりの一環である。学生らは併設する陶芸工房に寝泊まりしながら大型の作品作りにも挑戦し、その製作過程も展示の一部になっている。

会場では完成品のみならず、土をこねる手や成形の痕跡、制作途中の大型作品などが来場者に見える形で提示されている。制作の「過程」を体感できる構成により、地域の人々と学生の関わりを意識した見せ方となっている。

陶芸展実行委員長で鹿児島大学４年の中村永さんは「横川町の地域の皆さんと一緒に関わりを持って、地域と一緒に展示して皆さんに見てほしい」と述べ、地域参加を重視する姿勢を示している。地域と学生が共につくる展覧会として注目される。