森美術館で『六本木クロッシング2025展：時間は過ぎ去る 私たちは永遠』が12月3日から2026年3月29日まで開催される。シリーズ展「六本木クロッシング」は2004年に始まり、今回で8回目の開催となる。

今回は森美術館のキュレーターと、山口情報芸術センターのレオナルド・バルトロメウス、シンガポール美術館のキム・ヘジュという2名のゲストキュレーターによる共同キュレーションで「時間」をテーマに据えている。国籍を問わず日本で活動するアーティストや日本にルーツを持ち海外で活動するアーティストの全21組が紹介される。

展示は絵画や彫刻、映像にとどまらず、工芸や手芸、ZINE（ジン）、コミュニティプロジェクトなど多様な表現を横断する構成である。出品作にはA.A.Murakami《ニュー・スプリング》（2017年）や「Studio Swine×COS, New Spring」の展示風景なども含まれ、時間や記憶、生成と保存といった問いを多角的に提示する。

観覧は現代アートの新しい視点を得る機会であり、未見の作家との出会いや「時間とは何か」を改めて考える場となるだろう。会場は六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館である。