最近の推し活は消費中心から体験重視へと移行している傾向が強い。コンサートや配信を単に観るだけでなく、現地での交流や視聴会を含めた参加体験を重視する動きが目立つ。

サステナブル志向の高まりにより、再利用可能な応援アイテムやリサイクル対応の公式物販が支持されている。パーツ交換式のライトスティックや繰り返し使える応援グッズなど、長く使える設計が注目されている。

オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型の参加法が定着しつつある。配信視聴会やバーチャルチェキなどで遠方のファンも一体感を得やすくなった。

地域連携による推し活も広がりを見せる。押上のような観光地や商店街とコラボした企画や限定特典が、来訪のきっかけになっている事例が増えている。

同時に会場でのマナー向上や非接触の決済・スタンプ導入など、安心して参加できる環境整備も進んでいる。若年層はSNSでの見せ方や撮影マナーを意識し、地域ごとの推し活マップが共有されるなど情報循環も活発である。

今後は持続可能性と地域連携を両立させた、新しい“推し”の楽しみ方がさらに広がる見込みである。