人気ドラマ『VIVANT』（TBS系）の公式Xが新たなキービジュアルを公開し、撮影地が東京・日本橋の日本橋三越本店本館にある『天女（まごころ）像』前であったことが話題となっている。2023年放送のシーズン1はモンゴルでの長期ロケを敢行し、制作費は1話あたり1億円が投入されるなど大規模な制作が注目を集めた。

公式は撮影地について明確な言及をしていないが、印象的な像のため気づいた視聴者が多く、「聖地巡礼に行かなきゃ」といった声がSNSで上がっている。テレビ誌編集者は気づく人が多かったと指摘し、日本橋三越本店の担当者も驚きと期待のコメントが寄せられていると述べている。

日本橋三越本店は1673年に呉服店「越後屋」として創業し、1904年に日本初の百貨店として開業した歴史ある施設である。本館建物は1914年に完成し、各時代の増改築を経て2016年に国の重要文化財に指定されている。

本館1階中央ホールに立つ『天女（まごころ）像』は三越の理念「まごころ」の象徴とされ、その背後には昭和初期製造のシアタータイプのパイプオルガンが配されている。パイプオルガンは金～日曜日にお時間限定で演奏会が開かれていると案内されている。

中央通りに面した正面玄関に鎮座する2頭のライオン像は111周年を迎えるなど見どころも多く、三越側は買い物だけではない魅力を体験してほしいと述べている。ロケ地起用をきっかけに来店を促す動きや、ファンの聖地巡礼需要と歴史的建物が交差する事例として注目されている。