株式会社SPACE BEAUTY LABが開発した宇宙生活専用鏡「origami-mirror（折り紙ミラー）」がJAXAのISS搭載候補に選定され、国際宇宙ステーションに搭載された。

本製品は2025年3月より大西 卓哉宇宙飛行士のCrew-10ミッション（第72/73次長期滞在）で使用され、続いて2025年8月より油井 亀美也宇宙飛行士のCrew-11ミッション（第73/74次長期滞在）でも使用される。

origami-mirrorは折り曲げて3面鏡としても、真っ直ぐに展開して姿見としても使用できる多機能鏡である。

小型・軽量・安全・難燃というISSでの使用条件を満たす設計で、鏡面は4枚構造、マジックテープで船内の任意の場所に固定してプライバシーを確保しながら使用可能である。

従来ISS船内に常設されている鏡はロシアモジュールの固定鏡や衛生エリアの小型鏡に限られており、後頭部や背中の確認が困難だった点を解消する狙いがある。

鏡を見る行為は単なる衛生や美容にとどまらず、自身の存在を確かめ心の安定を保つ役割があると位置づけられており、同社は「宇宙美容」の観点から本開発を進めたとしている。