栄楽館グループ（磐梯熱海温泉、郡山市）は、来年4月から始まる大型観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」に合わせ、福島の食と文化を深く体験するガストロノミー企画を発表した。グループは4つの温泉旅館で、地域の素材と技術を生かした文化体験を用意する。

旅館ごとに郡山の土でつくる「あさかの窯」による陶芸体験や、郡山伝統の海老根和紙を温泉を使って作る体験が含まれる。さらに、常磐ものの魚を使って握り寿司づくりを職人に教わる企画も設け、料理とものづくりを組み合わせる構成である。

これらの企画は福島ならではの料理や温泉と一緒に宿泊や日帰りで楽しめる内容とされる。実施は来年4月からの平日限定で、それぞれの旅館のホームページなどから予約できる。

栄楽館グループの増子浩之総支配人は「すべてを五感で深く味わっていただく『総合的な文化体験』です」と述べており、観光と地域文化の学びを掛け合わせた滞在を打ち出している。