安納サオリがデビュー10周年イヤーを迎え、増えた試合数と向き合いながら年末の大舞台へと準備を進めている。2023年からスターダムに本格参戦し、OZアカデミーにも参戦するなど出場機会が拡大したことで受け身の回数が増え、体へのダメージの蓄積に対応する必要が生じている。

体のメンテナンスは週1日行い、「一回リセット」してまた一週間かけて試合をこなすルーティンを実践しているという。地方遠征ではサウナやマッサージを活用し、どれだけ多忙でも「休みはいらない」と宣言しながらも一人の時間を大切にしている。

移動自体は好きで、ゲームや掃除でプロレスから意図的に離れる時間を作ることでメンタルを整えていると述べる。里村明衣子が「現在の女子プロレス界の象徴」と評した存在感を背景に、観る側に自分の魅力を見つけてもらいたいとの考えを示し、柔軟性を含めた自身の良さを見せる試合を志向している。

年内は12月29日にワールド・オブ・スターダム王座を保持する上谷沙弥への挑戦が控え、5月には盟友なつぽいと10周年興行を共催した。来年2月20日には地元・滋賀県での凱旋興行も決定しており、今後も体調管理を最優先に戦い続ける意向である。