2025.12.3

和知野川で冬の備えを体験

2025.12.3

キービジュアル 出典: minamishinshu.jp

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天龍村の住民有志でつくる「天龍村災害支援チーム」は11月29日、和知野川キャンプ場で防災キャンプを開き、村内の親子ら約55人が参加したと報じられている。チームには元消防団員や防災士、診療所の医師と看護師など約20人が参加しており、今回で3回目の開催である。

プログラムではポリ袋に具材や調味料を入れて湯煎する「パッククッキング」や薪で沸かしたドラム缶風呂の体験が行われた。松川友哉さんによる冬キャンプ講習では、冬のテントや車内での暖房器具の扱いについて指導があり、松川さんは「テント内で暖房を使う場合は一酸化炭素チェッカーが絶対に必要」と強調した。

また、ポータブル電源を持参してファンヒーターでテント内を温める利用者が増えている点が紹介され、備えとしてのポータブル電源の有用性も示された。静岡市の三和紙工による飲料水用の簡易給水槽の実演も行われ、1つに350リットルの水を入れて軽トラックで運搬可能であることや、ポンプと組み合わせることで給水車のように運用できる利点が説明された。

講習後はキャンプファイヤーを囲み、焼いたサツマイモや花火で冬のキャンプを楽しむ時間も設けられた。伊東利春代表は「厳しい冬の環境に慣れれば夏(の避難生活)も問題なく過ごせる。何度も参加することで身体が覚えて災害に自然と行動できるようになる」と述べ、子どもたちの防災意識向上への期待を語った。

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