企画展「Ｌｏｖｅ Ａｒｔ Ｐｅａｃｅ～きらめく立体切り絵とアートＧＥＴＡ～」が静岡市駿河区の駿府博物館で開かれている。塗り下駄（げた）アーティスト鈴木千恵さんと、立体切り絵作家の浜直史さんの作品約１００点が並ぶ展示である。

鈴木千恵さんは下駄をキャンバスに活用し、金魚のフィギュアやイチゴやオレンジの形をした粘土をあしらった作品など約６０点を出展している。会場にはカメラを下駄にかざして好みの鼻緒に付け替え体験ができるコーナーも設けられている。

パンダや力士といったユニークなデザインの下駄と、チェックやパンダ柄などの鼻緒を組み合わせて撮影を楽しめる展示構成である。会場で目を引く共同制作「共存共栄」は、鈴木さんが下駄に墨で桜やユリを描き、浜さんが手がけたユリやバラの立体切り絵を巻き付けた作品で、繊細さと大胆さが融合した存在感を放っている。

開催は来年１月１２日までで、１２月２２日から来年１月３日は休館となる。入館料は高校生以上８００円、中学生以下無料。問い合わせは同館（０５４・２８４・３２１６）。