善光寺（長野市）は2日、仁王門内に設置されている木彫り像2体の修復作業を始めた。対象は三宝荒神像と三面大黒天像で、修復は100年余ぶりである。

当日は文化財修復の専門家が像表面に積もったほこりを、はけを使って丁寧に落とす作業が報じられた。表面の清掃作業がまず着手され、慎重に手が入れられている様子が確認された。

両像は1919（大正8）年に彫刻家の高村光雲と弟子の米原雲海が制作したものである。制作から約一世紀が経過し、長年のほこりや経年変化が見られたため今回の修復が行われる運びとなった。

善光寺事務局による発表として、専門家の手での修復作業が進められていることが伝えられている。地域に残る木彫りの文化財として、丁寧な保存・修復が行われる点に注目が集まっている。