2025年11月21日、銀座の路地裏に「東京銀座 茅乃舎」がオープンした。茅乃舎(かやのや)の新たな旗艦店で、主力商品の「茅乃舎だし」をはじめ、厳選しただし素材や上質な贈答品を展開する。

店舗設計は隈研吾が担当し、茅葺き屋根を想起させる杉格子の庇を重ねた温かみのある外観が特徴である。店は選び抜いた素材から生まれる「だし」の奥深い世界を国内外のユーザーに向けてより丁寧に案内することを掲げる。

1階には全国各地の乾物を集めた専用コーナーを設置し、鰹節や昆布、炭火焼きあごやあご煮干しなど20種類以上を単品で用意している。地域の特色ある乾物素材を組み合わせた「茅乃舎 厳選素材 乾物キット(東京・名古屋・能登・京都・博多)」5種(各3780円～)や、銀座店限定の「特選 茅乃舎だし」(3564円/8グラム×20袋)も販売する。

2階は贈答品を中心とした売場で、「特別誂え(あつらえ) みやびだし」(1万800円)や、京都・一乗寺のRegis d.(レジス・デ)による茅乃舎特別仕様クッキー「ビスキュイ缶『Les palets』」(4860円)などの特別品を揃える。手土産向けの「東京銀座 茅乃舎限定 だしいなり」(5個入 1620円～)も用意されている。

さらに日本の食にまつわる道具の販売やギャラリーも設けられ、久原本家グループ社主・河邉哲司は日本の文化の繊細さを再発見してもらいたいと述べている。