飛び込み競技の元イギリス代表で五輪メダリストのTom Daleyは、英国のメンズウエアブランド「ベン シャーマン（BEN SHERMAN）」と協業し、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック大会で英国代表チームのための特別なニットアイテムを制作した。手編みのマフラーとニット帽はユニオンジャックのカラーで編み上げられ、グレートブリテンの頭文字である「GB」ロゴや、雪の質感や冬の山岳風景から着想を得た立体的なケーブル編みを取り入れている。

これらのアイテムは開会式と閉会式で国旗を掲げる旗手が着用する公式アイテムとして採用される予定である。デーリーは「24年パリ五輪で旗手を務めた経験は、僕にとって貴重な瞬間だった。ただ旗を掲げるだけではなく、五輪という大舞台にかけてきた選手や関係者の物語や希望、アイデンティティーを背負うことでもある」と振り返っている。

競技選手時代に瞑想やストレス発散のために始めた編み物は、観戦中に針を動かす姿とともに話題になり、“編み物王子”としてSNSでも注目を集めた。卓越した技術の作品はSNSで評判となり、昨年日本でも展覧会が行われている。

「ベン シャーマン」は今回でオリンピックの公式ウエアを手がけるのが4大会連続で、英国らしいテーラリングとコンテンポラリーを融合させたスタイルを提示している。開会式ではユニオンジャックのモチーフを施したモックネックニットや、サイドにユニオンジャックテープを施したジョガーパンツ、千鳥格子のウールコートを重ねるスタイルが示され、閉会式ではよりリラックスしたシルエットのウール混ニットのトラックジャケットなどが予定されている。