男子ゴルフの今季最終戦「日本シリーズJTカップ」は12月4日、東京よみうりCCで開幕する。今大会は今季優勝者や賞金ランキング上位らに出場資格が限られる30人限定の大会である。

だが今回は賞金2位の生源寺龍憲や人気の石川遼ら有資格者6人が欠場し、例年より寂しい顔ぶれでの開催となる。主な欠場選手には生源寺龍憲、石川遼、小平智、河本力らが含まれる。

欠場の主因は来季の米ツアー出場権を懸けた2次予選会（日程は米国各地で2～5日）と日程が重複したためである。生源寺は前週のカシオ・ワールドオープンから欠場し「賞金王よりも米予選会。ずっと目標にしていた」と話している。

石川も米ツアーを目指す意向を示し「自分が目指すべき場所」と語っている。昨年は日本シリーズの翌週で、金谷拓実が大会後に渡米して2次、最終を突破し米ツアー切符を得た例もある。

男子ツアー人気低迷の中で有力選手の欠場は大会の盛り上がりに影響を及ぼす。日本ゴルフツアー機構の倉本昌弘副会長は日程調整の難しさに触れ「対策したいと思っているが、われわれの力ではなかなかできない」と述べている。

今大会は限られた顔ぶれでの開催となるが、出場選手のパフォーマンスや組織側の対応が注目される。