ファインモールドが完全新金型による「1/72 航空自衛隊 F-104J 戦闘機 “栄光”」と「1/72 航空自衛隊 F-104J 戦闘機 “戦競” （限定生産品）」を発表した。両キットは第63回全日本模型ホビーショーで初展示され、発売は「F-104J 戦闘機 “栄光”」が2025年12月8日（月）以降、「F-104J 戦闘機 “戦競”」が2025年12月22日（月）以降の予定である。

キットは1/72スケールで実機同様に機体後部の着脱が可能な構造を採用し、エンジン部を露出した状態での展示にも対応する。胴体はパネルラインに合わせて分割しつつ後部は一体成形とするなど、組み立てやすさと精密な仕上がりを両立している。

カミソリのような鋭利な翼やエアインテイクは極限まで薄く成形され、実機の雰囲気を再現している。マーキングは「栄光」で1980年の戦技競技会に参加した第202飛行隊と1984年参加の第207飛行隊を収録し、第202飛行隊の機体はのちのF-2にも採用される「洋上迷彩」に近い独自塗装が反映されている。

F-104JはF-86Fの後継として選ばれた小型軽量の超音速機で、マッハ2級の飛行性能を発揮し“最後の有人戦闘機”と称された歴史を持つ。限定生産の「戦競」は数に限りがあるとしている。