2025.12.2

地上波生中継で女子プロ復権を牽引

2025.12.2

キービジュアル 出典: goetheweb.jp

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上谷沙弥は団体トップのベルトを巻き、「令和の極悪女王」と評される存在である。リングでの苛烈なヒールぶりとバラエティで見せる飾らない愛嬌という二面性が評価され、女子プロレスとしては23年ぶりとなる地上波での試合生中継を実現させた。

朝の生番組『ラヴィット!』(TBS系)ではシーズンレギュラーを務め、MCの川島(明・麒麟)らとのやりとりで素の姿を見せたことが視聴者の支持を広げる要因となった。上谷はリングでは弱みを見せられない立場を自覚しつつも、メディア出演を通じてプロレスの裾野を広げる役割を果たしているという。

上谷は言葉遣いに配慮し、相手の価値を下げる汚い言葉は避ける方針を示している。対戦相手に応じて戦い方を変える戦術も明かしており、「ベビーフェイスと戦うならボコボコにしたほうが相手は輝けるし、大柄な相手ならあえてベビー風に戦うこともある」と述べている。さらに「'勝ち'でしか輝けない選手には価値がない」との考えも示し、勝敗だけでなく見せ方で選手の価値を問う姿勢を示している。

もともとアイドル志望だった経歴があり、リング設営中に涙をこらえられずトイレにこもったこともあるなど感受性の強さを抱えていた。恩師・中野たむとの絆や下積み時代の苦労を背景に、感受性を表現力へと昇華させることでリングとメディア双方で存在感を高め、スターダムを含む女子プロレス界の注目度を押し上げる存在であると記事は伝えている。

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