光と映像を融合した体験型アート「光の切り絵」を手がける作家、酒井敦美さん（５２）＝愛知県在住＝の展覧会「旅する光の切り絵展～くうそうって、まほうだよ～」が、松山市堀之内の県美術館で開かれている。実行委員会主催の同展は２１日までの開催である。

酒井さんは愛媛を第二の故郷とも呼び、会場では愛媛との縁や幻想的な作品がどのように生まれたのかが紹介される。記事は尾上芽吹の聞き手で、酒井さんの言葉を通して展覧会の狙いや制作背景が伝えられている。

展示は切り絵の繊細なカットに光の演出と映像投影を重ねる構成で、鑑賞者が作品の変化を体感する形式が中心である。会場内では映像と光による空間演出が作品の表情を変え、見る角度や時間によって印象が移ろうことが紹介されている。

また展覧会は地域との結びつきを重視した内容で、酒井さんと愛媛の関係や旅する展覧会としての見どころが並ぶ構成となっている。訪問者は作品と地域の物語を同時にたどることができる展覧会である。