ティファニーは2025年7月11日、東京・銀座に「ティファニー 銀座」をグランドオープンした。地上66mのビルに5フロアを備え、アジア最大の旗艦店として位置づけられている。

ファサードは青木淳がデザインを手がけ、下部の波のようなゆらめきは「ウィステリア テーブルランプ」のデザインから着想したという。内装はニューヨーク本店のデザインコンセプトを踏襲し、建築家のピーター・マリノが監修している。

1階には英国の現代アーティスト、ダミアン・ハーストの作品《TiffanySuperb》が飾られ、訪れる客をアート空間としても迎える構成だ。4階には日本で初めて併設された「Blue Box Café by Natsuko Shoji」が設けられ、ブレックファーストやアフタヌーンティーの提供が予定されている。

グランドオープン前夜にはセレモニーが行われ、多くのセレブリティが出席して祝祭ムードに包まれた。ティファニーは銀座エリアに既に複数の店舗を展開しているが、本旗艦店の開業により同地域での存在感を一層高める狙いであると伝えられている。

来日した社長兼CEOのアンソニー・ルドリュへの取材では、銀座をラグジュアリー界の重要拠点と位置づける考えが示されている。